マラソン×投資×時々ITブログ

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1年で億り人になる(サンマーク出版)を聴いて

オーディオブックいいぞ!でご紹介したように、私はランニング中にAudibleを聴いて、効率的にインプットするようにしています。

今回は、1年で億り人になる(サンマーク出版)を聴いて、気になった部分、覚えておきたい部分について、記事を書き残します。

「まず稼ぐ」という発想をすてる

資産構築の順番

一般的な資産構築の順番

一般的に言われている資産構築では、次の順番で資産を構築していきます。

  1. お金を稼ぐ
  2. 増やす

まずどうやってお金を稼ぐか、ということを考えます。

大富豪の資産構築の順番

しかし、大富豪の発想は、上記の発想とは全く異なります。大富豪の資産構築の順番は、次のとおりです。

  1. お金を集める(稼がない
  2. 増やす

つまり、まず考えることは「どうやってお金を稼ごう」ではなく、「どうやってお金を集めよう、借りよう」となります。

経営者の資産構築の順番

なお、会社の経営に成功した経営者は次の順番で資産構築します。

  1. 働く
  2. 人を雇って働いてもらう
  3. 資金を調達し、会社を大きくする
  4. 株主として投資家になる

自ら働くフェーズがあるため、一般的な資産構築の順番に分類されます。そのため、投資家と経営者は明確に異なるという認識が重要です。

元手が多い方が有利

10万円と1億円、それぞれの元手で年利5%という条件で運用したらどのような結果になるでしょうか。

  • 10万円:年間5千円の利益
  • 1億円:年間500万円の利益

10万円は決して少ない額ではありませんが、それによって得られる年間5千円で悠々自適に暮らせるとは思えません。

対して年間500万円の利益があれば、FIRE(早期リタイア)も可能です。

私見

投資=お金を増やすことだと思っていた私にとって、目から鱗でした。なぜなら、お金を増やすためには手元にお金がなければならず、お金を得る手段はお金を稼ぐことだと思っていたからです。

この章では、お金を得るには、お金を稼ぐ以外にもお金を借りる方法もある、ということを学びました。

考えてみれば当たり前のことなのかもしれませんが、大学を卒業後すぐに就職し、労働によってのみお金を得てきた私にとっては、お金を借りてそれを増やすという考え自体がありませんでした

そして、労働で得た少ない元手をもとにどれだけ投資をしたとしても、それにより小遣い稼ぎはできても、FIREは不可能だということを学びました。

計算方法はすごく単純ですが、そもそも発想がなかったため、この考え方は今後大事にしていきたいと感じました。

大富豪に脈々と受け継がれる「BS脳」とは

PL脳とBS脳

一般の人は、「PL脳」(Profit & Loss)で資産を考えます。

対して大富豪は「BS脳」(Balance Sheet・貸借対照表)で資産を考えます。

BS脳で資産を考えれば、負債も資産と考えることができます。

例えば、100万円持っている人が50万円借りたとします。この状況で、PL脳の人とBS脳の人はそれぞれ次のように考えます。

  • PL脳:借金はいずれ返すので、資産は100万円のまま。
  • BS脳:借りた50万円も含めて、資産は150万円。

PL脳は、私たちが小さいころから教えられてきた売上ー経費=利益という考え方です。例えば、たこ焼き屋さんが80万円分の材料を買って、100万円の売り上げを出せたら、利益は20万円になる。PL脳の人は、労働によって得たこの20万円を資産と捉えます。

PL脳での経営は安定しない

中小企業の経営者には、働いて稼ぐ売り上げ重視型のPL脳の人が多くいらっしゃいます。売り上げは、永遠に右肩上がりではありません。今回のような新型コロナウイルス感染症の流行や、景気の影響等を受けて、売り上げが下がったり上がったり、安定しない経営になるのが常です。

一方で、日本を代表する大企業や、健全経営の会社は、最初に借金により資産を増やし、そのお金を運用して利益を得ています。人件費や家賃等の固定費は、投資による配当で賄えるようにしているのです。

私見

PL脳、つまり売り上げ重視型では経営は安定しない、BS脳で投資をすることにより経営は安定するという点に、とても納得しました。新型コロナウイルス流行による影響で、潰れてしまった会社がたくさん出たとニュースで見ましたが、売り上げが立たなくなり固定費を払うことができず、倒産してしまったと推測しました。BS脳で投資を行っており、投資による配当で固定費を賄えている会社は、たとえ売り上げがゼロになったとしても、倒産に至らず耐えることができるのだと考えました。

これは家計でも同様のことが言えると思います。会社からの給与だけで生活をする場合、病気や事故等で働けなくなった途端収入が少なくなります。家賃や食費、教育費等毎月固定でかかるお金の支払いに苦労することは目に見えています。一方で、投資による配当で毎月の固定費を賄えている場合は、働けない期間があったとしてもそこまで困らないのではないでしょうか。

たとえサラリーマンであったとしても、BS脳であることは必要で、投資からの配当を増やす努力をすることで、健全な家計に近づけることができると考えます。

企業経営でも家計でも、インカムゲイン(資産の保有中に得られる配当等の利益)を重要視することが重要だと強く感じました。

おわりに

資産を持つことの重要性、その資産を得るために借金する方法もあるということ、そして資産を持つことで給与に依存せず自由に生きられることを学びました。

会社からの給与に依存する生活を脱却したい、自由に生きたいと考えている方に、ぜひ読んでほしいと思います!

まずはAudibleなどのオーディオブックで聴いてみて、より深く読みたくなった際に書籍を購入してみても良いでしょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!